緑の食事風景
ずかずかと病院を後にし

そのまま実家にも寄らず

私は自分のアパートに真っ直ぐ帰った。



勿論「あのときはごめんね」という謝罪を期待して、昔の話を蒸し返したわけではない。


あの母親は、自分そして自分が信仰する宗教が絶対に正しいと頭から信じきっているから、謝罪なんて期待するだけ無駄である。


ただ、どうしても言わずにいられなかった。
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