その恋、涙色。
「なーおちゃ~~ん!

はやくはやく~~っ!!」


ぴょんぴょん跳ねるように走る姫花は
本当に危なっかしい。

「姫花ー。

廊下は滑るから走らない方がいーよ。」


ズルッ

「あっ、姫花!!」

あたしは目をぎゅっと閉じた。
こけた音もしないからおかしいと思って
目を開けるとーーー


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