シャボン玉の遠足
関は、ふぅ~とため息をつきながら、俺たちの肩を叩いていった。


「んじゃ、朝練始めるぞ~。」



みんな、眠そうな顔をしながらパートごとに分かれて集まった。



俺は、ピアノを引いてる愛しい人を見つめる。松山も、竹と似た部分があった。



同世代より大人っぽいのだ・・・・見た目も中身も。



もしかしたら松山には、大学生か社会人の恋人がいるのかもしれない。



だから、学校の男になんて興味がないのだ。


俺って、このままじゃ一生彼女できないかもしれない・・・・



どうしようもない焦りを感じてる。



そんな自分がくだらなくて、ちっぽけに見えた。



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