正直に好きだと言えなくて…
~第1章~





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「明美!急がないと遅刻よ!」


「分かってる!!行って来ます!」



私の名前は清水明美(しみずあけみ)
海洋高等学校の2年生



「明美、遅い」


「ごめん、寛人!」



家の前で私を待っていたのは
‘‘友達’’の本田寛人(ほんだひろと)

彼は‘‘忘れて’’いるけど、
本当は私の彼氏だった人

私はまだ好きだけど
彼は違う人と付き合っている





1つ先輩の栞(しおり)先輩―――


2人はうちの
学校の美男美女カップルで有名



「あっ!今日、
栞先輩と帰る日だから―――」


「一緒に帰れないんでしょ?
もう毎日一緒に帰りなよ」






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