魁桜
琴音に顔を向けると楽しそうに笑顔を浮かべていた。
「夏休み、施設行く?きっと会いたがってるよ」
『え〜…。またちび達の相手しに帰んの?』
「いいじゃん。前も遊んでたでしょ?」
『そーだけどさぁ…。アイツ、絶対あたしの事嫌いだよ』
施設に1人だけ、あたしを嫌ってる子がいる。
ちびだけどね。
威勢だけはよくて、よくケンカ吹っ掛けて来るんだけど。
その度に負かせてやると、悔しそうに泣いてたっけなぁ…。
『……あ、あたしが泣かせてたのか』
「今ごろ……」