魁桜
「んじゃ、始めっぞ〜」
ピーッ、という笛の音と共に一斉に走り出す。
砂埃がすごい……。
『楽しそう…』
みんな、砂だらけになってもそれを楽しんでいた。
笑顔がキラキラ輝いていて…すごく、生き生きしてる。
「本能なのかな…?でもみんなかっこいいね」
『そう、だね……』
あたしはみんなみたいにキラキラ輝く事は出来ない。
あんな風に、純粋にケンカを楽しむなんて事、あたしには出来ない―――…。
「あ、あそこにみんな居るよ!」
琴音に指差された方を見た。