恋風〜恋ってセツナクて風が心まで冷たくしちゃうの?
純平さんが目を覚ましたのは
一週間後のことだった。

毎日病院には行ってたけど…
私が仕事で行かれない日のことだった。


聖菜先輩と残業中に
紺野さんからのメールが届いた。


[ 純平はとりあえず会話も出来ている。
けど、
ほのかちゃんには今は会いたくないと言ってた。
純平の事故はオレにも少し責任があるんだ。
オレとほのかちゃんが二人でいたところを見た。
ほのかちゃんと楽しそうにしてたから…
ヤキモチだった。
オレも純平の彼女が
ほのかちゃんだと知っていたら頼みごとしなかったかもしれないなぁ。 ]


メールを読ませてもらった。

あの時
純平さんは見ていたの?

聞いてくれたら良かったのに…
だから、
寂しそうな顔だったのかな?


「 私にも責任あるわね? 」


「 いいえ。
誰も責任とか…
そんなこと思うことない。
私が他の男性といても
ボクの彼女だから大丈夫って。
安心できないってことがダメだったと思うんです。
だから、もし、
責任があるとしたら
純平さんに大丈夫って思われなかった、私と。
ほのかは大丈夫って思えなかった、純平さん。
二人にあると思います。」


私は真剣に思ったまま
聖菜先輩に伝えた。


「 ほのか強くなったね。
人を好きになると弱くも強くもなるけど…
ほのか、
いい人に出会えて良かったね。 」


「 はい!
いい恋をしてますから…。 」


「 言うねぇ…! 」


聖菜先輩の愛の
デコピンが…
かなり痛いんですけど。
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