君がいるだけで…[番外編短編集]
だからか、玲子さんがワクワクしてるのは。


「紗羅ちゃんは彼氏くんに何か考えてる?」


「いえ、まだ先だと思ってて…何も考えてなかったです。」


苦笑いをしつつまた紅茶に手を伸ばす。


それと同時に気になったことを聞いてみた。


「玲子さんは?高杉さんに何か考えてるんですか?」


「んー、まぁ。毎年恒例っていうかね。」


玲子さんと高杉さんは、
毎年二人で贅沢に外食をするらしい。


いつも聞く限り、居酒屋とかが多めな二人だから、とても素敵なことだと思った。


「へぇ~、いいですね!
今年は、何を食べに行くんですか?」


「今年はイタリアン」


「楽しんで来てくださいね!」


そう言えば、


「でも毎年キャラじゃないのよね~」


なんてことを返された。


案外居酒屋のが合っているらしい。


「いいじゃないですか。」


そんなやり取りをしつつ、
仕事を再開する。


まぁ確かに高杉さんのビシッとスーツ着たとことか、エスコートする姿なんて想像付かないけど。


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