夏芽の第2ボタン。
熱い
熱いよ夏芽
掴まれた腕が
火をまとったように熱い
ばくばくとうるさい心臓を
どうにか押さえつけた
夏芽にとっては
ただの友達で
あたしと2人で帰ることに特別な意味はないと分かってたけど
それでも
すごくすごく嬉しかった
2人で帰るっていう選択肢が
夏芽の中にあったことが
「これがいい」
夏芽が選んだのは
ミルクティー味のキャンディ
夏芽はあの日からずっとミルクティーが大好きだった
あの日からずっとミルクティーブラウンだった
そんな夏芽への想いは
とどまることを知らなかった