男子校のお姫様
着替えを済ませて部屋に戻ると、光君はその場に座り込んだ。
それに合わせてあたしも隣に腰を下ろす。
他の皆はたぶんテニスして帰ってくるのだろう。
今は2人っきりの部屋が妙に静かで居心地が悪い。
「で、お願いって?」
「あのね・・・膝・・・」
光君は頬を赤らめながらそれだけを告げた。
「膝・・・?」
なんのことだかわからず首をかしげるあたしに、光君は上目遣いをする。
「膝枕して?」
「っ・・・」
なんですか、このかわいい生き物は!?
予想外の言葉に言葉を失っていると、光君は目をうるうるさせながら首をかしげる。
「・・・ダメ?」
「い、いいよ」
あたしは赤面しているであろう顔を隠しながらそう言った。
「やった!」
光君は嬉しそうにそういうと、早速あたしの膝の上に頭をのせる。
必然的に見上げる形になっている光君はもちろん上目遣いで・・・。
嬉しそうに目を細めるしぐさがこれまた最高にかわいくて・・・。
これまでにないくらい心臓がバクバクしているのが分かる。
あたしは、気恥ずかしいけれどなんとなく幸せな気持ちに包まれていた。