ハツ☆ラツ

鏡と屋上と決闘




「次なんだっけ?」

「自習だよ。」



「さっき・・・ドキドキした?」



「・・・・うん。」


「顔赤かったもん。」
「・・・。」


下を向き、頬を赤く染める君。

窓からの風に君の黒いセミロングの髪が揺れる。



「ねぇ・・・。」
「ん?」


何を伝えるために言葉を言ったのだろう?
少し近づく君の顔。

大きくて引き込まれるような瞳。

君の瞳に映る俺は顔が赤くて、
幸せな気持ちであふれて、どこかで隠しきれない欲望で燃えていた。

「理性失うかも・・・。」
「ん?」



「気にしないで。」
「うん・・・。」



でも、頭の隅ではあいつを悪く思っていた・・・


・・・ハネ・・・。
< 9 / 69 >

この作品をシェア

pagetop