『短編』紙婚式



わたしたちは、料理とワインを堪能して帰宅した。



玄関の戸を閉めると、亮は突然わたしをお姫様だっこして寝室まで行き、ベッドにぽふんとわたしを乗せた。



スーツを着た亮がわたしを上から見下ろす。



「僕の浮気を疑うなんて、いけない子だ」



「ご、ごめんなさい……」



「お仕置きだね」



絡めた手を握り合い、わたしたちは今夜もシーツの海で溺れる。







fin


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