君にずっと片想い



三学期の始まる朝。
手袋をしていない指先は、悴んで上手く動かない。



うー!寒い!

冬休み中、家に篭もりきりだった私にとってこの寒さはかなりきつい。


駅までの道のりを、体を丸めて歩いた。



冬休みなんてあっという間。


……でもなかった。



毎日暇してた。
最後の三日間、課題地獄に陥った程度。



ふと思い出せば、凉のこと。



それから………………
坂本からの告白のこと。




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