海☆恋
あっという間に昼休みとなった。
みんな慌ただしく行動する。
でも、私達は………………。
「立花…………。」
私が振り返るとそこには未来が立っていた。
いつもの明るい未来じゃあ無い。
私は、不安でならなかった……………今まで見たことの無い表情をしていたから。
「話…………屋上で良い?」
未来は、微笑もうと笑顔を作るがそれは、笑顔にはなっていたかった
悲しさを無理やり隠そうとした辛い笑顔にしかなっていなかった。
「うん、お弁当も持っていかないとね。」
未来は、ほんの少しだけ微かに微笑むと首を縦に振って自分のお弁当を手に持った。
話す事沢山ある………………だけど、上手くまとまらない。
私達は、無言で屋上までの道を進んだ。
ギィ~
一気に目の前に青空が広がった。
私達の心もこの青空のように澄んでいたら良かったのに………………。
「立花、座らないの?」
未来が手すりの近くに腰を下ろして私に声をかける。
「うん!今座るわ!」
少しでも、明るくしてないと何だか少しキツいもの。
私も直ぐに未来の横に腰を下ろす。
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