閑中八策
またも安全神話か?
日本人は福島原発事故から一体何を学んだのだろう?
人間が造った物に100%の安全はあり得ない。
事故が起きる確率がゼロの物など存在するはずがない。
それがフクシマの教訓ではなかったのか?

何の話かと言うと、沖縄・普天間飛行場に配備される米軍のオスプレイという飛行機の事である。
プロペラ機とヘリコプターの合いの子のような形の軍用機で、海外で今年に入って墜落などの事故が何度も起きているため、沖縄では反対運動が燃え上っている。

沖縄の人たちが反対しているのは、米軍基地そのものを全部なくせという主張は別として、2004年のヘリ墜落事故があったからだろう。
米軍のヘリが普天間飛行場の側にある沖縄国際大学の構内に墜落。
民間人の被害はなかったし、米兵にも死者は出なかったが、一歩間違えれば大惨事になっていてもおかしくない事故だった。

沖縄に配備されるオスプレイは海兵隊仕様で、クルーを別にしても25人の海兵隊員を運べるらしい。
ローターも異様にでかい構造なので、万一市街地に墜落したりすると大被害をもたらす危険がある。
だから地元の人たちが心配する気持ちは理解できる。

が、普天間飛行場はあくまで米軍が租借している土地であり、そこにどんな航空機を配備するかを決める権利はあくまで米軍にある。
日本政府はあくまで「お願い」が出来る立場でしかない。
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