隣人は高校教師


起き上がって、向かい合わせになって座っている私の顔を包むと、クイっと自分と目線を合わせるように上に上げられた。

「舞ちゃんは話してるとどんどん可愛く思えてくるっていうか、かまいたくなる。
今も俺、抱きたくてやばい。」

かぁッと赤くなった顔に柔らかく笑う彼にぎゅっと目をつむる。

「ほら!そうやって気持たせる事言うんじゃないですか!」

「わざとこういう言い方してんの。
舞ちゃんが他とは違うって言いたくて。」


何?なんでいきなりこんな口説きだしたの?
密室でテンション上がってるとか?

「…………でもまぁ。」

そう言って、パッと離れた体に思わず目を開ける。

「さすがに未成年に手出すのは教師としてやばいから我慢するわ。」


両手をパッと開いてにっこり笑う彼に、唖然とした。

「出ていけーーー!!!」

無理矢理彼を追い出し、ドアに鍵をかけた。

「ちょっ、舞ちゃん!」

慌てた声でドアを叩く彼を無視して、呼吸を整える。

「みち!
あんたね!!いっつもいっつも!!」

ドアの前で声を聞きつけたのか、彼女が出て来た様子で怒鳴られていた。

ざまーみろ。

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