<短編>大好き!
私が担当するのは1-2

「1-2の担任はこの先生だから、わからないことがあったらなんでも聞くといい。」

校長先生はさっさと紹介を済ませ、自分の部屋に戻っていかれた。

「手の回らないところもありますが、よろしくお願いします。」

ペコリと頭を下げた。

「おう。…頭あげろよ(笑)」

何を笑っているんだこの先生は?

私の顔に何かついてたか?

「あの…なんでわらっていらっしゃるんですか?」

「…久しぶりだな。5年ぶりか?」

5年…卒業以来ってこと??

誰だ?こんな先生いたっけ?

「仮にも昔、好きだった男だろ?(笑)」

「…先生?」

あの時とは変わった。

大人っぽくなって、雰囲気も変わっていた。

「おう。久しぶり」

「えぇ~!マジ?」

「職員室で大声を出すな。」

「あっすみません。」

ここが職員室だってこと忘れてた。

他の先生方の視線が痛い…。

「とりあえず、移動するか(笑)」

そう言って連れてこられたのは理科準備室。

あの頃と変わらない…というよりはむしろ先生の私物が増えている。

「先生思いっきり準備室私物化してません?」

「まあ、俺の部屋だから気にすんな(笑)」

性格はあの頃と全く変わっていない。笑った顔も


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