隣に魔王さん。
■ⅩⅡ. 抱きしめて、ほしいから。


__うん、なんでこうなったんだろう。


夜、部屋の電気をすべて消してベットの上で体育座りをしながら考える。

少し肌寒いと感じるのは着ている服のせい。

絹のナイティドレスと言えばわかるだろうか。結構な感じでせくしー、なのです。剥き出しの肩に胸元は大きく開いてレースであしらわれていてブラが少しだけ見え隠れする感じです。丈がこれまた短くて動いたらショーツが見えちゃうって感じ。
ええ!そして、色は白のスケスケですよ!!
今は寒いから上から羽織っているけどこれで魔王さんに会えというニナが怖い……。

だって、思いっきり誘ってるじゃないすか!!

それに、装飾品が何というかこれまたあれで……。レース生地のチョーカーみたいなものを左の太もも右の足首につけている。とゆーか、付けられた……。


ウダウダ悩んでやっぱり着替えようかと思ったけど。ビクトリアの言葉が浮かんで思いとどまる。

それを何回か繰り返していたら、キィと扉が開いてそこから、


「……なつか……?」


長らく聞いていなかった声が聞こえて、走り出す。

飛ぶようにして抱きついて。
首に手を回して。


「……っ」


息をのむ魔王さんの気配がしたけど知ったこっちゃない。
あぁ、こうして触れてみてよくわかる。
私は、私は___


魔王さんに会いたかったの___。


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