メルラバ

叶わない約束

そして翌朝9時。

確かに私の原稿は担当さんの手に渡った。


「あー良かった」

ほんとに今回はもうダメかと思った。

それもこれもぜんぶ秋のせいで、ぜんぶ秋のおかげ。


キッチンでコーヒーを淹れ、それを手にふかふかのソファに身を沈める。

昨日から死んだままになっている携帯を引き寄せ電源をいれた。

センターに問い合わせすると、何通かメールが届いていた。

秋にジンちゃん、それから見慣れないアドレスのもの。
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