メルラバ

贅沢な願い

まだ心臓が爆音を奏でている。


『朝まで一緒に…』

そう言った秋を突き飛ばして帰って来てしまった。

秋に抱き締められた感触がまだリアルに残っている。

思い出すだけで心臓がきゅっと縮こまり、呼吸が苦しくなって、切ない。


胸の痛みに顔をしかめながら寝室へと向かい、ぼすんとベッドに倒れ込む。

よくわからない。
私は、どうすれば良かったんだろう。
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