メルラバ

永遠の空腹

「ほな、また明日」

マンションの前。

わざわざ車を降りてくれた秋が、お別れの言葉を言って、私の頭をぽんぽんと叩いた。

「うん。楽しかった。ありがとう」


また、すぐに会える。

寝て起きれば、明日にはまた会えるというのに、どうしてこんなに切ない気分になるんだろう。

お互いに1歩も動くことが出来ず、不思議な沈黙が2人の間に宿る。
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