メルラバ

消せないメール

シャワーを済ませ部屋着に着替え、あったかいコーヒーを口にする頃、ようやく冷静が戻ってきた。
お気に入りのソファに深く身を沈め、ちらりと窓のほうを見ると、まだ雨が降っていた。

なんだかなぁ。
あっけない擬似恋愛だったなと思う。

本物の秋には結局会えなかったけれど、この経験は小説の足しになる。
それはそれで良かったんじゃないかとも思う。

恋愛なんてものは、やっぱりそうそう上手くいくもんじゃないんだ。
それがわかっただけでも良しとしよう。
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