ある夕方の拾いモノ -狐と私、時々愛-
下ろされたすだれの隙間から差し込む淡い光。
その光は私が知っている太陽光と一緒で、ここがついさっきまで私のいたところと違うだなんて、どうしても思えなかった。
「ね、愁。どうして私」
私が上半身をゆっくり起こすと愁の腕が背中に回る。
まだふらついているらしい私を支えてくれるその気遣いにドキッとした。
「首筋に傷跡があるだろう。………毒を盛られたのよ、故に解毒のため連れ帰った」
「ど、く………」
その言葉に私は思わず身震いした。