恋のつぼみ
コチョウラン


≪めいSide≫


私のクラスには人気者がいる
クラスの誰からにも愛されている人気者でお調子者で少しカッコイイ男の子


名前はみどりくん
私の好きな人


「おーい、めい。お前売れ残りらしいな。」

噂をしたら、みどりくん

「う、うるさいな〜。
私はいいんだよ。3人は幸せなんだし、友達として応援するんだ。」


実際は違うんだけど、
すっごく焦ってる

私は3人みたいに可愛くない
ぽっちゃりだし、素直にもなれない

けど、3人見てると思うんだ
私だって勇気さえあれば3人のように可愛くなれるかなって

「ふぅん。お前も彼氏できればいいのにな。」

「なっ!」

「好きな人いるのか?」

「えっ・・・・・、別に!」


好きな人に言えるわけないじゃん
ばっかじゃないの!

「おーい、みどり。ちょっと来てくれよ。」

「はいはーい、わかった。」

みんなに人気の彼はやっぱり誰のものじゃなく
みどりくんも自分で言ってるように『みんなのもの』らしい

私は私のものになってほしいわけじゃないけど、もっと私だけ見てほしいんだ




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