桜空あかねの裏事情

とある通話の一部始終






「驚きやした。まさか貴方が電話してくるなんて思わなかったんで」

『どうしても聞きたいことがあってね』

「今日話した事ッスね……。けど何も公衆電話を使わなくても良かったんじゃないスか?横通ったら、いきなり鳴ったんでビビったんスよ」

『それに関しては少し悪かったと思っているよ。しかし私としては、携帯だと履歴が残って君が苦労するのではと考慮したのだけれど』

「確かに貴方と連絡を取っていたと知られれば、余計な誤解を生みかねない」

『なら私の選択は間違っていないね。では本題に入らせてもらおうかな』

「……はい」

『単刀直入に言うよ。生き残った異能者について、君が知っている限りの情報を話して欲しい』

「それは…貴方のほうが知ってるのでは?」

『それならどんなに良かったか。残念ながら触り程度しか知らないんだ。私には差ほど必要のない情報だと判断していたからね』

「そうッスか」

『本来なら自分で調べるところなんだけれど、私も他に仕事があるから時間が無くてね。今回はそれなりに情報を持つ、君を頼る事にした』


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