○○彼氏。【完】

「やったー!!和希のことだから、行かせてくれないかと思ってた!!」


思わず素直な気持ちを言葉にしてしまい、ハッと我に返る。


ソーっと和希のほうを見れば、黒い満面の笑み。


「その口、1回塞いどかないといけないようだね」


腕を引っ張られ、またも和希の腕の中に閉じ込められる。


そして、近づく和希にギュッと目をつむった。


しかし、数秒経っても何もない。


・・・・・あれ?


うっすら目を開けて様子を伺うと、そこにはなんとあたしの顔を眺め笑っている和希の顔が。




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