わたしの魔法使い
あーあ。姉ちゃん、一緒に住む事にしちゃったんだ。

俺が知ってる限り、姉ちゃんは男っ気が一切なかった。

高校も短大も女ばっかりで、彼氏もいなかった。


そんな姉ちゃんが男と同居?


しかも、何だか少し嬉しそうなのは気のせいか?!



まあ、俺も颯太って言った奴を気に入ってるけどな。

姉ちゃんをあいつから守ってくれるって言うし。




それにしても、二人。

お似合いなんじゃねぇ?

……俺の方が似合うけど!

姉ちゃんだって割りと美人だし。

颯太だってイケメンってやつ?

……俺の方がイケメンだけどな……たぶん……



それに、姉ちゃんがあんなに笑ったの、久しぶりじゃないかな?

あんなに楽しそうにな。

俺じゃ、無理だったよ。
あんなに笑わせること、できなかった。




今、姉ちゃんたちはこれからのルールを決めてるみたいだ。

昨日会ったばっかりなのに、仲良く顔を合わせちゃってさ。

「し、下着は自分で洗います!」

なんて、真っ赤な顔して姉ちゃんは言ってる。




二人の声を聞いてたら、また眠くなってきた。


俺はもう一度二人を見たんだ。

そこには綺麗な顔で笑う姉ちゃんと、優しい目で姉ちゃんを見る颯太の顔があって…


俺は安心して眠ることができた。



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