わたしの魔法使い
颯太の布団買いに行くって出ていったのに、帰ってきた第一声が


「自転車買っちゃった!」


だったのには驚いた!

前から「欲しい」っていうのは知ってたけど、まさか!本当に買ってくるとは……

姉ちゃん、ああ見えて決めるの早いから、颯太のやつ、驚いただろうな。

それに、わりと頑固だし。

それに姉ちゃん。すっげーわがままなんだぞ。

特に仕事してるときの姉ちゃんは怖いんだから。

鬼みたいな顔してるとき、あんだよ。

「きーっ!書けない!」

とか言って……


まあ、そのうち颯太も知るようになるよ。姉ちゃんが話す気になったら……



そういえば、颯太が来た日、本当なら風呂に入る予定だったんだ。姉ちゃんは忘れてるみたいだけど。

俺としてはラッキー!

風呂なんて入らなくても、平気!



「…――ゴン太!お風呂入ろう!」



……忘れてなかった……

買った物の片付けを颯太に押し付けたのか、姉ちゃんが迫ってくる。

もちろん俺は……逃げる!


「待ちなさい!ゴン太!」



迫る姉ちゃんの手をすり抜けて、玄関まで逃げたけど……

はい、捕まったー……

もう観念するしかない。

姉ちゃんの腕の中から颯太を見ると……


笑ってやがる!


出てきたら覚えてろ!

この間の決着、まだ着いてないんだからな!


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