ハナミズキ



周りの人が騒ぎ出す。



『やだ…痴漢?』



『ほら、あの男じゃない?』



そう言われたサラリーマンと思われる男性は、氷野くんの手を振り払い、タイミング良く開いた扉から逃げ出した。



「…くそ…っ!」



…良かった…。



安心すると、こぼれそうだった涙が溢れ出した。



「おい!待てよっ!」



氷野くんは男の人を追いかけようとする



お願い、行かないで…



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