ハナミズキ
「…恋華はね、早産だったの。
恋華は、お腹にいたときから小さくて…
無事に産まれるか心配だったわ。
けど、あなたは……
こんなにもおおきくなった。
だからね?恋華。
後悔しないような生き方をしなさい。
…お母さんは反対しないわ。
そのお腹にいる子供が悠くんとの繋がりであるなら……」
「お母さん……ありがとう」
お母さん、私幸せだよ。
本当に私を産んでくれてありがとう。
私は、子供を産める喜びと同時に、お母さんの娘であることを誇りに感じていた。