君に会いたくて


玄関にはたくさんの男物のスニーカー。




「え、誰かいる感じ?」





奈南に訪ねると、思い出したように言った。






「あー、お兄ちゃんの友達。」






いいからいいから、とでも言うように





奈南はあたしの背中を押した。





「ちょっと、奈南ぁー」







2階に上がって




奈南の部屋にやって来た。





「もー、ゆな全然遊んでくれないんだから」




奈南はベッドに座って


頬を膨らませた。
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