アンダーサイカ


そのためにも、

あぁ、豊花ちゃん、ごめんなさい…

僕はきみを食べなくては。


「…本当はそんなこと気乗りしませんが…、でも僕はずっと待っていたんです。この日を。

地上人がアンダーサイカに迷い込む日を…。」


この機会(チャンス)を逃すわけにはいかない。



【ヤメテオケ。ドウセオマエニ、ユタカハ殺セヌ。

オマエニハ、足リナイモノガアル。】



「……足りないものなら、ごまんとありますよ。

性格、思慮、力量、機能。
そんな足りない僕だから、もうこの方法しか無いんです。」



必ず、この世界から逃げてみせる。


やれるはずだ。

だって、



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