アンダーサイカ
――ピピピピピ…
ぱちん。
毎朝7時にセットしてる目覚まし時計を叩いて止めた。
のそっと枕から顔を上げれば、そこにはお気に入りのクマの目覚まし時計。
私が横たわるのは木製のベッドの上で、ピンクのブランケットの中。
いつもと同じ私の部屋の朝の光景。
「そっか、夏休みだ…。」
夏休みに入って一週間も経ってない。
遊ぶ時間も宿題する時間も、まだまだたくさんある。いろんなことができる。
拓くんや潤ちゃんと海に行ったり、キャンプしたり、グループ研究としてアンダーサイカに………、
「アンダーサイカ…!!!」
その単語を思い出した瞬間、私の頭は完全に覚醒した。