アンダーサイカ


都市伝説を信じてるのは子供か、子供みたいな大人だけ。
私の体験した出来事を信じてくれる人なんて…。



「ただ、妙なんだよなぁ。」


「?」



お巡りさんの表情がちょっと柔らかくなった。
妙って言うくらいだから、もっと気難しい顔をしてもいいのに。

「何が?」


「普通こういう無人になった場所っていうのは、チンピラや不良や浮浪者の溜まり場になっててもおかしくないんだよ。
フェンスを壊して無理矢理入っていくとか。

それがないんだ。
誰も立ち入らない。
不良達は皆お行儀良くしてる。おじさん長いことお巡りやってるけど、本当に妙だ。」


確かにそれは思った。実際地下に潜ってこの目で見たし。


「…もしかしたら……、」


お母さんや拓くんの時の、記憶のすり替えと同じかもしれない。
私には分からない何らかの方法で、不良たちがここに入らないようにしてるんだ。きっと。


―――ヨシヤがやった?…ううん、ヨシヤだけじゃなくて、きっとアンダーサイカ全体が……。


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