密なカラダにくちづけて。
固まっている私に 何を言うわけでも 近付くわけでもなく

フイと、振り返ってアヤナは別の方向へ歩いて行く。


突然過ぎて

頭がパニックなってるアタシ。

追いかけたい…

けど、追いかけてどうするの?


啓介との仲を問いただす?

英介君から受けてる指示を受けるなと言う?


それとも、慰謝料でも請求する?

その権利が私にはある。


あるけど…。



ピロピロ…


携帯の着信音が 固まっていた私を動かす。
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