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 プレゼンが終われば、就職活動が始まる。

 その期間が終われば、卒業だ。
 私は決めていた。
 卒業したら、陣と決別することを。

 陣は私の決心を知らないでいる。
 卒業旅行に行こうとか私を誘っているけど、私は行く気がなかった。
 卒業した後にまで、私達の関係を続けさせる気はなかったから。

 陣が私に話しかけるたびに、揺るぎそうになる。
 だけどここで負けちゃ駄目だから。
 ここで妥協したら、私は二度と前に進めないから。

 毎晩、陣のいない未来について考えて泣く。
 何も考えていなくても、涙が流れ出てくる。
 陣から離れられるのか、不安だ。
 陣を忘れられるのか、怖い。

 もっと怖いのは、陣が私がいなくなった後でも泣かないこと。
 佐和さんがいなくなれば、陣は泣くだろう。
 だけど私がいなくなってもきっと、陣は泣かない。

 そのことが、凄く悔しかった。

 私は、陣のなんだったのか未だにわからない。
 友達、都合のいい女、好きな子?
 言葉を捜しても、それは陣にしかわからない。
 結局は、私は陣のなんでもなかったという事実が、怖かった。

 私達は何のために出会って、何のために親しくなったのか。
 私達は何のために惹かれあって、傷つけあったのか。
 私と陣との関係が、無意味なものだったと思い知らされるのが怖い。

 決断したのは私。
 だけど私が抱いてるのは、言いようのない恐怖。
 不安をも凌駕した、恐怖だった。


 時間が空いたときに、ひゅかと喫茶店で会った。

「みあ、就活どう?」
「うん、いいところは見つけたんだ」

 陣には、受ける気のない会社の名前を教えていた。
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