桜の舞う頃に
第二章 不安の吹雪
入学式から、何日か経って学校に大分慣れてきた。

「さーくーらー!どう!?恋の進展は?」

前にいる雪菜が、笑顔で聞いてくる。

「どうって・・・特に・・・ないかな?」

「うーん・・・やっぱり、もう少し時間が必要だね-・・・。でも、優輝は結構人気があるからなぁ・・・。とにかく、頑張りなよ♪」

人気かぁ・・・。やっぱり・・・。

顔もいいし、性格もいいしなぁ・・・。

人気がないわけないよね・・・。どうすればいいんだろう・・・。

─────キーンコーンカーンコーン─────

あれ?いつの間に、授業始まってたんだっけ?

「桜ーボォッとしてるけど大丈夫?」
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