急性大好き症候群
あたしは小さい頃から、めんどくさいこと、特に人間関係の面倒事から逃げてしまう癖がある。


そのおかげで、小、中学校時代の友達は美紗以外あたしから離れていった。


裕也のことも、好きだなんだかんだと言って結論づけられないのもそのせいだ。


部活の中で美紗と同じクラスなのはあたしだけ。


他の二年生からは、副部長だし一回話してみてと何度も言われていた。


でも、あたしは話すタイミングがない、裕也のこともあるなどと理由をつけて、美紗と話すことを避けてきた。


何が、タイミングがないだ。


部活に来なくなってから美紗とは離れて生活してきたあたしだけど、同じクラスなのだから話すタイミングなど自分で作れる。


そして、今の今まで裕也のことも解決していない。


あたしは逃げていた。


その結果が、これ。


そして、部員からは責められる結果になる。


責められなくてもわかっている。


悪いのは全てあたしだ。


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