急性大好き症候群
今のあたしは、天気とは裏腹に曇り空……。


「唯織、宿題唯織ん家でやろうよ」

「え~。まだ夏休み始まってから一週間も経ってないじゃん。あたしは遊びたい」

「んなこと言って、去年夏休み最終日に徹夜して宿題終わらせたのは誰だっけ?」

「うっ。で、でも部活終わった後だし、汗すごいし」

「じゃあ、3時に唯織ん家に行くから」

「いやいや、あたしの部屋冷房ないし、今超汚いし!!」

「じゃあ図書館行こう」

「……へっ?」

「図書館なら涼しいし、静かだし、家からも近いし」

「いやあの、美紗さん」

「何、私と宿題したくないっての?」


美紗さん、オーラがめっちゃ怖いです。


そういえば、去年のあたしを一番心配してくれたのは美紗だったっけ。


フラフラで学校行って、集会の校長先生の話の時、一番後ろで爆睡しちゃって、校長先生が話してる中で担任に怒られたっけね……。


さすがに今年も怒られるのは嫌だなあ……。


「……ぜひ美紗さんと宿題をさせていただきます」

「じゃあ3時に図書館集合ね~」


鼻歌なんか歌いながら、美紗が歩き出した。


やばいって。


今断ったら絶対首絞められた!!


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