私の彼氏は俺様です
キケンな気配




「杏!」




朝、教室に来た杏に

一番乗りで話しかけた。




杏はあたしを見ると、

眉間にシワを寄せた。

“何で来るのよ”って言ってるような

目をしていた。




「メール…見た?」


「……」


「あたし、待ってるから」


「……ウザ」


「…っ!…来るまで待ってるからね」




今の杏にひるんじゃいけない。

あたしは…

立ち向かわなくちゃいけないんだ。




自分で蒔いた種なんだから…。




あたしは杏が来てくれるって

信じてるからね。



< 250 / 414 >

この作品をシェア

pagetop