純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

「とりあえず、資料作りから。
明日までに、このメモから顧客ファイルを起こして。それから、好みそうな式のパターンをいくつか用意して。新婦様は可愛らしい雰囲気だったし、クールより、ほんわか系ね」

「えっ……そこまで……」

「それがプロ」


店に来店されたときの服装チェック。
それだけでも趣味嗜好がかなり分かる。

それを次の来店の時に生かすのが、私たちの腕の見せ所。
とんでもないプランを提案したって、逃がすだけだ。


「よろしく」


それだけ言って、まだ唖然と私を見つめる彼女の元を去った。




< 222 / 311 >

この作品をシェア

pagetop