天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ
「そうそう、俺達についてきな?購買の『バナナホットドッグ』買ってやんぜ?超甘くて美味しいぜぇ?」

「イチゴミルクと一緒に食べればピッタリだぜ?」

「ほら、ついてきな。こっちだ」

男子生徒達に連れられ、校舎裏の暗がりへと向かっていくチビッ子女子生徒。

明らかにいかがわしい目的の誘いだが、何でホイホイついていっちゃうか、この子は。

「……」

見るに見かね、小岩井はスコップを置いて立ち上がる。

「君達…もうすぐ二時間目が始まりますよ?どこへ行く気ですか?」

「あ゛ぁん?」

呼びかけに振り向いた男子生徒達は。

「んげっ!」

小岩井の顔を見てギョッとする。

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