恋文~隣のきみ~
○桜哉○

「って、おい!!牛乳こぼれてる!!パック握りすぎだろ」

「っえ!?・・・あ!ごめんなさい」

俺が真剣に話してるのに、なに、ぼんやりしてるんだか。

意外に抜けてるんだな。

「しっかりしろ~(笑)なんか、考えてた?」

「違うんですけど・・・先輩のお友達って、どこに居るんですか?」

聞いてたのか?

「北海道」

「遠い・・・先輩、北海道のヒト?」

「そっ。あっちは桜の開花、だいぶ遅いから。まだだよ」

「寒いですもんね~」

外を見て、テーブルを拭いてた手が止まってる。

・・・・なに、思い出してるんだろう。

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