恐怖館
箱入り娘







私は箱入り娘。








生まれてから一歩も部屋から出たことがない。








大切にされているのは嬉しいんだけど
鏡もないからおしゃれもできないわ。








一度は外の世界に出てみたい。








だから、お母さんが鍵をかけ忘れたときにドアを開けてみたの。








そしたら、私の前にこの世のものとは思えない奇形の怪物が立っていたの。








お母さんとお父さんはあの怪物から私を守るために私を部屋に閉じ込めていたのね。









お父さん、お母さん、ありがとう








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