白球を追いかけて
そうか…そうだった。



聡美は、叶わないお兄さんの夢を叶えようとして、甲子園を目指していたのか。



俺は聡美をぬかすことばっかりで忘れていた。



聡美ごめん。


俺、自分のことばっか考えてた。




「…や。…つや。竜也!」



何だよ、聡美。


泣いてんのか?




っは!!



俺は…


つか、ここどこ!?
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