白球を追いかけて

それでも俺は…

今日から大会。


あれから田辺は何もしてこない。



俺が先発。



アップをする。



????


俺だけ?



「お前等アップしねぇの?」


「今日は監督いないからな。一人で頑張れよ、エース。」


「は?ふざけてんのか?」


田辺登場。


「新井君は甲子園を目指してるんだろ?じゃ今日は初戦だから君一人で勝てるよね。野球が上手な新井君なら(笑)」



そうゆうことか。



「お前ら田辺とぐるだったのか。わかった。俺一人で勝ってやる。」



後でベンチ裏で言われた一言。


「僕らは監督の息子には逆らえなかったんだよ。野球が好きだから、部を辞めたくなかったんだ。」



俺は絶望した。
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