アイ・ラブ・おデブ【完結】
離れていても胃袋は掴まれてます
日曜日は遥と一緒に朝を迎えた

「さあや…これ…
僕の作ったご飯が詰まってるんだ
ちょっと大変だけど…持って行ってね!
ごめんね…ここまでしか送れなくて…」

駅に車で送り、トランクから取り出したのは…あの神様付きのスーツケースだ

…これ…まるで海外に行くみたい…
朝早くから用意してたのは…これだったのね!

「ハルありがと!
次のお休みの日に来てくれるの?
水曜日…楽しみにしてるから!」

「うん!
僕も待ち遠しいよ
困ったことがあればすぐに連絡して
お願いだよ…」

小夜をギュウッと抱きしめ、額にチュッと口づけをした

「いってきます!」

小夜が見えなくなるまで、車の横で手を振っている

遥の唇が触れた額がしばらくの間、熱を帯びている気がして前髪で隠した
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