アイ・ラブ・おデブ【完結】
アイ·ラブ·petit-nuit
「ねえ…ハル?」

助手席から前を向いたまま、話しかけた

「あたしたちも…互いのことを理解できる夫婦になれるかな?」

「ん?さあやは心配?
大丈夫だよ!
もう僕はさあやに本心しか言わないと決めたんだ
今だって…僕の気持ちは、君にある
運転なんか止めて、キスしたいと思ってるのを我慢してるんだ」

…そ…そういうことなの…
この間からエロ発言を連発してるのは…

ハンドルから左手を離し、小夜の頬に触れた

遥のことが愛しく思え、頬に触れた手に両手を重ねて頬擦りした

アパート近くのパーキングに停め、心地よい夜風の中を手を繋いで歩いた

「さあや…さっきマサと話したんだけど…
あの店はマサたちに譲ったままにするよ
僕はさあやと新しく始めたいんだ…駄目かなぁ?」

…そうなんだ…
"petit-nuit"はマサさんに任せるんだ…
あっ!あれを聞いてない!!

「ハル!聞いてなかった…
"petit-nuit"ってどんな意味が込められてるの?
誰も教えてくれなかったの…
ハルに聞いてくれって」

ずっと心にあった疑問を口にした
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