アイ・ラブ・おデブ【完結】
声の方を見ると隣の営業1課の川口だった

甘い香りを撒き散らして頬杖を付きながら小夜を見つめる

「…えっ~と…今日は…ちょっと…」

断ろうとしたが小夜の言葉を最後まで聞かずに川口は続けた

「私…平野さんにご相談したいことがあるんです…
今夜駄目ですか?」

…相談かあ~
あたしなんかに聞くことって?

マスカラべったりのまつ毛をばたつかせ、上目使いで見つめてくる

「ぜひお願いします!
お店も決めてあるんです!」

川口の強引な誘いに断ることができなかった
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