アイ・ラブ・おデブ【完結】
「さすがねぇ~」

「柏木さん素敵だわぁ~」

同じフロアのOL達のハート付きのささやきが聞こえてきた

すぐ傍にいる柏木の耳にも届いているはずだが、冷凍ビームを小夜に向けたまま

「おごれよ…」

と言い残しフロアを去っていった

ようやく通常の業務にとりかかった小夜の後ろに、わざとらしく甘い匂いが近づいてきた

「力士のくせに…」

と他の人には聞こえぬようにつぶやいて去っていく

…そうなんだよ!
力士だからだよ!
悔しかったらカレーの大盛りを食べてみて!

振り返って、そう甘い匂いのバニラちゃんに教えたい…できるはずもないが…
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